築36年の木造在来2階建てのお住まいのリフォームです。湿度やカビ、家の中の寒さにお困りだったお施主様。家全体を暖かく、そして将来を見据えてお住まいの資産価値を向上させるためのリノベーションを行いました。
◆床下・天井・窓の断熱改修、壁は外側からの吹付断熱で家全体の断熱性能アップ
◆各階に24時間集中換気システムを導入
◆屋根塗装&外壁張替えで外装を一新
◆2階のLDK内装をリニューアル
◆2階のリビング隣の和室をご主人の書斎&趣味の洋室に。LDKとの一体化も可能になります
◆1階のお部屋のフォーメーションを変えて、ピアノを置くお部屋を拡大!窓もトリプルガラスに入れ替え、遮音性を高めます
◆将来を見据えて新たに1階に寝室を。使い勝手を更新
◆荷物の出し入れが難しい小屋裏収納を卒業し、使い勝手の良い収納を新設
このようにして新しく生まれ変わったお住まいは、まるで新築のように見た目の素敵さが向上しただけでなく、住宅内の空気質と温熱環境が改善され、心身ともに喜びにつながる住環境となりました。これまでの暮らしでたくさん増えた荷物もリノベーションを機に整理して手放され、まさに暮らしが“スッキリ”整ったお施主様。「必要以上のモノを持たない」暮らしの心地よさが体現されています。大切なご家族やご友人たちを招き、会話を愉しむ時間が∞に続くかのような居心地の良い住まい。心豊かに、幸せに暮らし続けられる新しいステージとなりました。
①お施主様のご要望・きっかけ
【環境配慮した上で住宅資産価値を向上】
お施主様は次世代のために環境負荷が少なく、且つ快適で耐久性のある住環境を望まれていました。
環境問題への配慮を常に自分事化して考えていらっしゃるからこそ、「建替え」ではなく「リノベーション」をするという選択をされたお施主様。断熱や耐震性能を向上させ、自宅を将来にわたる資産として価値を向上させたいという想いをお持ちで、脱炭素化社会への貢献として取り組んできた弊社の性能向上リノベーションの推進に共感してくださいました。
室内環境としては、結露とカビが第一の困りごと。これまで36年間の生活で感じていた不便さや不満を解消することを細部にわたって吟味されました。
また、子ども達が独立したことによって使用頻度の低い部屋の再編を要望され、趣味のピアノを冬でも暖かい部屋で快適に奏でていたいという想いをお持ちでした。
②プランニングの工夫
【レイアウトの再編】
結露が発生していた部位を断熱・気密性能向上と換気計画によって改善することで健康的な住環境としました。
住宅性能の向上だけでなく、光の入り方、風の通り方、自然環境等元々持っていた住宅のポテンシャルを導き出し、快適性を実現するリノベーションとしました。
また、上下動線が多かった「収納」と「入浴後・起床後の寝室と水まわり」の動線を改善するレイアウトとし、これからのスマートな暮らしに備えました。
【街並みとの融合】
目の前が公園であるという立地環境と低層住宅地であることから、室内に居ながら自然と親しめるようなデザインにしました。
明るさや見る角度によって表情が違って見える外装材を選択し、近隣に威圧感の無い配色デザインとしました。
特に桜のシーズンは目の前の公園から桜越しに自宅を眺めた際、桜がきれいに映えます。
③断熱改修のポイント
【ZEH基準相当の断熱・健康的な空気質へ】
建物の温熱環境の弱点は、玄関と階段室の吹抜けの開口部からの冷気流入であったため対策しました。
弱点部分の開口部を熱貫流率の高いサッシに交換。 断熱性能だけに頼ることなく、防湿気密シートの施工精度に注意しながら断熱気密性能を向上させています。さらに、第3種換気から第1種換気の集中換気システムを使うことで、70%以上の熱交換でエアコンの消費電力を抑え、常に調湿された住環境をつくり出すことができるようになります。
また、省エネ区分 5地域である仙台の夏の暑さ対策として、部屋によっては遮熱型のガラスを採用しています。
お施主様へお伺いしました
【今回のリフォームを考えはじめたきっかけを教えてください】
・湿気やカビ対策を考えていた。
・耐震・断熱性能を向上させたかった。
・将来にわたる資産としての価値を向上させたかった。
【当社にご依頼いただいた決め手を教えてください】
・住宅メーカーがリフォーム部門を独立させており、リフォームに関わる姿勢の真摯なところ。
・設計担当をされた方の素敵なアイデアと、営業の方やコーディネーターの親切丁寧なアドバイス。
【今回のリフォームで吟味された内容を教えてください】
・40年間のこれまでの生活で感じていた、不便さや不満を解消することを細部にわたって吟味した。
・快適性や耐久性を向上させる素材選び。
・具体的には、外壁材・換気システム・断熱材・採光・窓の位置や開閉方向・収納量と収納方法 、自宅のポテンシャルを最大限に引き出す、使い勝手と間取り。
【リフォーム中の思い出エピソードをお聴かせください】
住みながらの工事ということもあり、多少のストレスは感じたものの、(2階工事中は1階で生活、1階工事中は2階で生活) 工事途中で気になる点をすぐに相談し修正できたことは、とても満足のいくリフォームになった大きな要因。
【完成して住んでみてのご感想や、これから愉しみだなということを教えてください】
ツギハギのようなリフォームではなく、外壁をすべて取り払い「基礎や柱・梁の点検補修」 床をすべて剥がして「断熱材を入れ替え」、壁や天井に「吹き付け断熱」、 間取りを変更し、「すべての部屋やスペースをフル活用」、隠す収納から「見える(見せる)収納」へ 。おかげさまで、とても満足感の高いリフォームでした。