デザイナーとして新たな「北洲らしさ」を創り出す
北洲の理念に共感し、高い性能とデザインの調和にやりがい
中学3年生の時、テレビでアントニ・ガウディの特集を見て建築やデザインの仕事を目指すようになりました。祖父や親類が建築関係の仕事をしていたので、身近な業種だったこともあります。大学生の頃は、自分らしさを追求した設計がしたい気持ちが強く、組織として動く住宅メーカーなどへの就職には及び腰でした。しかし、就職活動をするうちに、組織としての方針と自分らしさの追求とは必ずしも矛盾しないのでは、と思い至りました。実際に、北洲で設計の仕事に従事する中で、先輩たちが営々と築いてきた「時を経て、なお美しい『本物の住まい』をお客様にお届けする」という理念に共感し、高い断熱性能を実現する技術と優れたデザインを調和させる仕事にやりがいを感じるようになりました。
設計者としての基礎と強みを形作った本社での下積み期間
入社後は本社の設計部で外構を1年、構造を3年担当しました。早く支店に出て設計の仕事がしたいと強く思っていたので、当初はこの期間がとてもつらく感じました。
しかし、5年目以降、支店で設計の仕事を担うようになり、そんな心境に変化が起きました。構造的にできること、できないことをその場で判断して、お客様にお示しできるのは、構造について知見を積んだ私ならではの強みだと気付きました。本社での下積み期間が、設計者としての基礎となり、強みになったと感じました。
私が設計者として成長するきっかけがもう一つありました。宇都宮支店から岩手支店に異動する私に、宇都宮でお世話になったお客様からご自宅の設計のご依頼をいただきました。建築面積200㎡の大規模な案件で、細部までお客様がこだわり抜いた住まいです。何度も打ち合わせを重ね、最終的に大変喜んでいただくことができ、完成した日はうれしくて眠れませんでした。こうした経験が、お客様に対して誠実に向き合うことを大切にする、私の信条につながっていると思います。
先輩方のバトンを受け継ぎ北洲のデザインの新地平を拓く
現在、設計課長としてマネジメントを担いながら、設計者として日々お客様に向き合っています。支店の設計者として10年を迎え、改めて先輩たちが創り上げてきた北洲のデザインのすごさを感じています。北洲の象徴と言える大屋根のデザイン、住まいの規模にかかわらず放つオーラと重厚感。すべての家がカッコいいのです。
これまでは、先輩たちが築き上げた「北洲らしさ」を継承しながら、それぞれのお客様が持つイメージに対してご提案してきました。今後は、変わりゆく時代やニーズに合わせて自分たちの技術を最大限に活かしつつ、新たな「北洲らしさ」を生み出す仕事をしたいと考えています。さらに、プランニングやインテリア、エクステリアといったデザインの全ての工程に設計者として関わり、全体が調和する設計ができるようになりたい。北洲には目標になる先輩がいます。その背中に一歩一歩近づくために努力しています。
毎日のアップデートを欠かさず設計のプロフェッショナルへ
設計の仕事は一生勉強が必要だとつくづく思います。先に挙げた目標の実現に必須となる一級建築士や1級エクステリアプランナー、インテリアプランナーといった資格を取得するために勉強を重ねました。セミナーや展示会への参加などを通じて知見を深めることも欠かせません。現場にも極力足を運び、職人さんなどさまざまな立場の方に教えを請うようにしています。こうした積み重ねの先に、設計のプロフェッショナルとしての未来が開けてくると思います。
私はこんな人!
Q. あなたはアウトドア派?インドア派?
A
だんぜんインドア派。外出の必要がないならずっと家にいたい派。今住んでいる岩手は特に冬が寒いので、休みの前日には食料などを買い込み、家でぬくぬくと過ごすのがルーティンです。4年前にデンマークの家具ブランド「アイラーセン」のソファを購入して以来、その上で暮らしています。お気に入りのソファの上で、動画鑑賞しながら甘いものを食べて過ごすのが私の最高の休日です。
Q. あなたはイヌ派?ネコ派?
A
動物全般が好きなので、どちらも捨てがたいですが今のところ犬派。特にゴールデンレトリバーのような大きくて口角が上がっている犬が好き。犬を飼いたいですが、飼ってしまったら家にいたくて仕方がなくなり、仕事にならない気がするので…残念です。
Q. 人生最後の日に食べたいものは?
A
お寿司。好き過ぎて、人生最後でなくても毎日食べたいです。好きが加速しすぎて、出かけなくても食べられるようにユーチューブ動画を見ながら握る練習をしています。コロナ禍で外食の機会が制約を受けた時期を経て、だいぶ上手になりました。お米は炊飯器ではなく鍋で炊く派。好きなお米は山形のブランド米「はえぬき」です。