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寝耳に水の「財務課」!飽くなき探求で業界独特の仕組みを理解
内定後に財務課配属を告げられ、「数学が苦手な自分にはやっていけない」と戸惑いました。でも、ここまできたらやるしかない。右も左もわからず飛び込んだ1年目でしたが、計算能力や数学的思考が求められるわけではなく、「何とかやっていける」との感触を持ちました。
ただ、お金のやり取りを巡る建築業ならではの常識が私にはまったくなじみがなく、その感覚をつかむのに時間がかかりました。例えば、私たちがスーパーで買い物をするときには、支払ってすぐに品物を受け取りますが、建築業は受注からお引渡しまで半年近い期間があるため、立て替えや中間金などのやり取りが発生します。それが感覚として身に付くまでは仕組みを理解するのに苦労しました。
大変だったのは決算。公表する数字の正しさを説明するには仕組みの理解が不可欠です。決算のタイミングで上司から「数字が推移した要因を探して」と考える機会を与えられたり、支店の担当者から取引先の動向などについて情報を得たりして理解を深めました。
素朴な疑問から仕事を変革!2年目でプロジェクトを推進
入社2年目のある日。私は約1,000枚もの紙で出力された帳票を一つひとつ手作業で切り分け、封筒につめる作業をしていました30~40時間かけてする定番の作業ですが、「これは本当に必要だろうか。データ化できるのではないか」。そんな私の疑問から帳票のデータ化プロジェクトが始動します。やるべきことは大きく三つ。基幹システムの一部改修改善、ソフトウェアの選定、取引先のメールアドレスの収集です。システム開発を巡り社外の業者さんと折衝するなど、私にとって初めの経験ばかりでしたが、上司や他の課員と力を合わせてプロジェクトは成功。「自分がやろうと思えば変えられる!」と実感しました。同時に「財務経理の仕事って楽しいな」と思うきっかけを与えてくれた経験でもあります。
若い力で財務課の古いイメージを刷新したい
3年目の夏、財務課内のジョブローテーションで、初めて建設資材部門にも関わることになりました。B to B の建設資材部門は、メーカーへの支払いなど幅広い知識を得る絶好の機会。それまで携わっていた新築とリフォーム事業の工事部門に加えて建設資材部門にも財務面からアプローチすることで、各部署が新たに取り組むことのメリットやデメリットを自分なりに考えられるようになり、会社全体への目配りも少しずつできるようになりました。
5年目の2023年9月から主任を務めています。メンバーは現在4名。管理職以外はみな20代の少数精鋭部隊です。日々の業務に追われながらも決算を乗り切り、会社の財務を若手主体で切り回す自信を深めました。
今後は、財務面でのアドバイスや各部門が本来業務に一層注力できる体制づくりなど、経営に貢献できる財務を目指したい。年配者が多く堅苦しいなどの財務のイメージをくつがえして、年齢や性別に関係なくできる仕事にしたいですね。
住まいから大好きな東北を元気にする
私が北洲で実現したいのは、東北の活性化。豊かな自然に囲まれたふるさとが大好きな私ですが、地元の友達が通った小学校が廃校になるなど人口減少が進み、両親が老後も地元で暮らし続けられるのか不安です。
自分が生まれ育ち、好きな人たちが暮らす地域がどんどん縮むのを傍観するのは嫌。働く場があり、街が魅力的であれば、人は長く住みたいと思うはず。ならば、住まいを通して地域づくりに大きな役割が果たせるのではないか。住宅は裾野の広い産業で、暮らしにかかわる新しい事業を展開できる大きな可能性があります。もっと自由で多様な働き方を生み出し、さまざまな人が北洲や関連する会社で働きたいと思える新しいスタンダードを創り、北洲から地域活性化の輪を広げたい。目標がどんどん明確になってきました。
私はこんな人!
Q. 人生で最も影響を受けた人は誰ですか?
A
高校の国語の先生。小論文が嫌いと言ったら、「嫌いなものはやらなくていい」ときっぱり。この言葉は刺さりました。大学受験も小論文のない大学を探しなさいと。無理して嫌なことに労力をかけず、好きなことができる時間を取って得意なことを楽しめばいい、そういう意味だと受け止めています。いつもきれいにしている女性で、私のあこがれでした。
Q. 仕事以外で熱中していることは何ですか?
A
ホットヨガ。土日や仕事帰りに行き、リフレッシュして無になれます。家でも暇なときにはヨガをやっています。
Q. お気に入りの場所は?
A
車。家族や友達と山へドライブしたり、停めた車の中でスマホをいじったり。一人になりたいときに車の中にこもったりもします。車内の空間とそこで過ごす時間が心地いいです。