~冷暖房設備だけに頼らずに室温変化を緩やかに保つ画期的建材と高評価~
住宅メーカー・建設資材販売の株式会社北洲(本社:宮城県富谷市、代表取締役社長:村上ひろみ)が手掛ける蓄熱塗り壁材「エコナウォール25」が、2018年度のグッドデザイン賞を受賞しました。本日、同賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会より発表されました。10月31日(水)~11月4日(日)には、東京ミッドタウン・ホールで開かれる「2018年度グッドデザイン賞受賞展」で当社の「エコナウォール25」が他の受賞作とともに展示されます。
「エコナウォール25」は、潜熱蓄熱材(PCM:熱を吸収・発散して一定の温度を保つ性質がある新素材)を漆喰に混ぜた室内用の塗り壁材。日射による熱や夜間の冷気を蓄え、吸熱や放熱をすることによって室内の温度変化を緩やかにし、住む人が快適で活動しやすい温熱環境を実現しています。また、湿度の変化も緩やかにする調湿効果にも優れ、冬場の乾燥の低減など健康的な生活環境にも役立っています。このほか、シックハウスの原因となる化学物質や臭いのもとになるアンモニアなどの成分を吸着・分解して、お部屋の空気をきれいに保ちます。耐用年数にも優れ、使用している潜熱蓄熱材は50年で99.5%も効果を維持できるとの試験結果があります。
当社では住宅や建設資材に携わる企業として、室内の快適な温熱環境を冷暖房などの機械設備だけに頼るのではなく、建設材料によってサステナブル(持続可能性があること)に快適な温熱環境を実現することをめざして研究・開発に取り組んできました。エコナウォールは2014年に販売を開始し、2017年3月からは性能をより強化した改良版として、今回受賞した「エコナウォール25」を販売しています。当社が昨秋から本格展開している省エネルギー住宅「パッシブハウス」でも、「エコナウォール25」を始め断熱・蓄熱・遮熱に優れた技術を採用し、機械設備に頼り過ぎず自然エネルギーをコントロールすることで建物の温熱環境を整えています。
◆2018年度グッドデザイン賞の審査員公開コメント
異常気象が続く昨今、建材側でも温度や湿度の調節が必須となっている。潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、室温の変化を緩やかにできる画期的な建築建材。設備に頼らないサスティナブルな解決方法である。PCMは空気に触れる方が効果が高いとのことで、漆喰に混ぜ込む以外の壁材の展開も是非期待したい。