建設資材販売・住宅メーカーの株式会社 北洲(本社:宮城県黒川郡富谷町、代表取締役社長:村上 ひろみ)は、太陽熱や夜間冷気を利用して省エネを図れる蓄熱塗り壁材「エコナウォール25」を室内気候研究所の石戸谷 裕二 工学博士と技術提携して開発し、2014年8月7日に発売します。
現代人は90%以上を住宅などの「人工環境」の中で過ごしていると言われています。こうした中、室内の温度差が10℃以上あると、居間での行動量が約1,400歩減少するという実験結果があります(※1)。加えて、身体活動が活発な人は健康寿命が長いというデータ(※2)もあり、室内の温度差を小さくすることが健康寿命に大きく貢献するといえます。
当社が発売する「エコナウォール25」は、自然エネルギーを室内に蓄え利用することで室内の温度差を小さくし、エネルギー消費量を削減することができます。「エコナウォール25」は、潜熱蓄熱材とせっこうプラスターを混合させた塗り壁材であり、室内のオーバーヒート前に吸熱、室温低下前に放熱することで、室内の温度を一定に保つ働きをします。高断熱住宅では暖房費を約40%削減することも実証されています(※3)。また調湿性、耐久性にも優れており、冬場の過乾燥や夏場のジメジメ感を軽減します。
当社は高気密・高断熱住宅に「蓄熱」を加えることで、さらに「快適、健康、省エネ」な住まいをご提案します。
(※1)慶應義塾大学 伊香賀研究室の調査・分析結果資料より
(※2)Leiv Sandvic et al., Physical Fitness as a Predictor of Mortality Among Healthy, Middle-Aged Norwegian Men,
The New England Journal Medicine,Vol.328,pp.533-537,1993.2より
(※3)室内気候研究所の実証結果より(熱損失係数Q値:1.3W/m2Kの住宅での実測値)
<主な特長>
- 再生可能エネルギーを利用して省エネを実現
塗り壁材に含まれているマイクロカプセルに内包された潜熱蓄熱材が、室温が上昇すると熱を吸収して融解し、室温が下がると熱を放出して凝固します。冬の日射熱を夜間の暖房に活用できたり、オーバーヒートを抑えられたりなど、冷暖房機器に過剰に頼ることなく室内を快適温度に保ちます。
2 温度・湿度の穏やかな変化で健康的な生活をサポート
潜熱蓄熱材を混合させたせっこうプラスターは自然な調湿効果があり、冬場の過乾燥や夏場のジメジメ感を軽減します。また消臭、殺菌の効果も期待できます。温度差を小さくし、湿度も快適に保つことで心地よい室内空間をつくりだし、健康的な生活をサポートします。
3 美しい仕上がり
伝統的な左官による塗り壁は、手作業による独特の美しい仕上がりです。耐久性にも優れ、長期間にわたり安定した性能を維持することができます。また、既調合建材なので容易な施工で、リフォームにも最適です。
<マイクロカプセルの仕組み>
<暖房エネルギー使用量イメージ>
<施工例>