お客様の暮らしに寄り添い、かっこいい家づくりを追い求めたい
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豊かな暮らしを支える人たちのストーリーをお届けします。
私たちの家づくりや商品開発の裏側には、
情熱を注ぐ人々の存在があります。
ここでは、暮らしを豊かにする「人」に焦点を当て、
その価値観やこだわりをご紹介します。
さあ、私たちの世界へ一緒に潜りましょう。

武井さん
ハウジング事業部 仙台支店 設計課
・2019年新卒入社
・ハウジング事業部設計部、同福島支店設計課を経て、2022年9月より現職
・一級建築士
子どもの頃からの夢だった建築士として、北洲ハウジングの設計部門で勤務。北洲ハウジングの2024年度社内最高デザイン賞を授与された若手の注目株。そんな武井さんに、現在に至るプロセスを紐解きながら、授賞対象となった家づくりを通じ、住宅設計への思いを聞きました。
建築士への道を示してくれた
父との「ものづくり」の経験

小学3、4年生頃から、学校の文集に「将来の夢は建築家」と書いていました。きっかけは父の影響が大きいと思います。大学時代にプロダクトデザインを専攻していた父は、姉や私にものづくりの経験をいろいろとさせてくれました。小学校低学年のとき、「自分が理想と思う家の模型を作ってみよう!」と私たちに促してくれたことをよく覚えています。私に「建物をつくる職業もあるんだよ」と教えてくれたのも父です。
建築を学ぶには理系科目が必須。数学が好きな一方、物理や化学などは苦手でしたが、負けず嫌いな私は「言ったからにはやり遂げたい」と頑張り、大学に進み空間デザインを学びました。
入社選考の面談で知った
自社製品への誇り
先輩たちの姿に導かれ北洲へ

設計の仕事がしたくて受けた北洲の入社選考で、面談した先輩方が私に強い印象を残しました。面談では、新築住宅だけでなくリフォーム部門などの多くの先輩方とお話しする機会があり、どの先輩方も自分たちが生み出す製品の良さや、社会に貢献する商品を売っていることに揺るぎない自信を持っていました。本音でそう言い切れる企業はそうないのではと思い入社を決意しました。入社後、実際に先輩たちと一緒に仕事をする中で、その思いを一層強くしています。
お客様の思いを直接聞き、
応えられることが
北洲の設計士の大きな魅力

入社から約2年半、ハウジング事業部設計部でプレゼン担当をしました。設計担当者が描いた図面をもとにプレゼンを作成し、お客様へのご提案を後押しする仕事です。私が手掛けたのは200軒ほどで、印象的な設計プランは今でもよく覚えています。このときの経験が、お客様の要望や思いに応えるためにどんなアプローチがあるのか、私の引き出しを増やしました。
次に異動した福島支店設計課で、設計担当としてのスタートを切りました。北洲ではプランのご提案に当たり、お客様がどんな暮らしをかなえたいと考えているのか、私たち設計担当者が直接お話を伺う「暮らしインタビュー」を行っています。1日の生活をタイムスケジュールに沿って伺ったり、どんなことに楽しみや喜びを感じているのかお聞きしたり、少なくとも3時間はかけてじっくりヒアリングします。
お客様が実際に暮らし始めて、「思っていたのと違う」と感じることがないようにするには、細かな部分まで丁寧にお聞きしてたくさんのヒントをいただき、私たち設計のプロフェッショナルが考え抜いたプランをご提案することが大切です。例えば「家事コーナーが欲しい」というご要望にしても、一人になって家事ができる空間が欲しいのか、お子様を見守りながら家事をしたいのか、ご家族を含めた生活スケジュールなど細部まで伺うことで、お客様が最も暮らしやすいと感じていただける設計プランのご提案につながります。
お客様に寄り添い、お客様にとっての暮らしやすさをかなえるために考え抜いたご提案を設計者として直接お届けすることができる。それが、北洲で設計を担当する大きな魅力です。
初めて設計した家の上棟での感動
住まいがお客様の人生の一部になる尊さを実感
自分が初めて設計を担当した家の上棟に立ち会った感動は、今でも忘れられません。私が主体となって暮らしインタビューや打ち合わせを進めるのは初めてのこと。わからないことだらけの中で、先輩方の助けも得ながら取り組みました。
それだけに、お客様とともに考え抜いた家が建つことがいかに奇跡的か痛感し、自分が描いた図面がカタチになり、そこに暮らしが生まれ、お客様の人生の一部になることの尊さを思い、喜びを噛み締めました。
「サーマックスの家」で2024年度の社内最高デザイン賞を受賞
断熱性能とデザインの両立を目指す
そんな私が2024年度に設計を担当したのが、株式会社東北イノアック様がお施主様の「サーマックスの家」です。東北イノアック様は、北洲ハウジングのダブル断熱タイルに採用している断熱材「サーマックス」を製造・販売されています。今回、サーマックスを採用した建築の実例となる展示場建設を計画され、同社様の工場敷地内(宮城県美里町)に建設する展示場4棟(全4区画)のうち1棟(1区画)を北洲が担うことになりました。

私が目指したのは、断熱性能とデザインの両立です。お施主様のご要望である、断熱性能の最高ランクG3(※)に近い、より高い断熱性能を実現しながら、北洲ハウジングを代表して建てるにふさわしいかっこいいデザインを目指したいと考えました。
※断熱性能を表す指標で、HEAT20(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)が設けた3つのランク(G3、G2、G1)の最高ランクがG3。UA値(外皮平均熱貫流率)は0.23(4地域)。
より高い断熱性能を目指すには、最も熱が出入りしやすい開口部を少なくし、壁を多くする方が有利です。しかし、暮らしを追求する上では、窓辺の気持ちよさ、自然光に包まれる空間をあきらめたくはありません。そこで打ち出したのは、次のコンセプトです。
「ひらき、とじる」 余韻を楽しむ余白をのこす家
開くべきところは開き、閉じるべきところは閉じる。その上で、窓と壁のバランスを考え、閉じた壁をいかにデザインできるか。閉じた場所から生まれた余白が、素材の良さを引き立てたり、光の伸びを楽しめたりといった住まいの「余韻」を感じさせ、ただ居るだけで心地良い住まいを目指しました。
外観は余白と壁を魅せるデザインにしました。北側の窓は4窓を1窓に見えるように配置。北洲を象徴する大屋根のデザインは、多くの場合屋根の頂点を中心に窓をシンメトリー(対称)に配置しますが、今回は敢えてアシンメトリー(非対称)に配置することで新しい大屋根のデザインを考えました。



間取りは、ダイニング、リビング、洋室と続く南側に配置したメイン空間が窓によって開き、外とのつながりが感じられ、窓辺で過ごす心地良さが体感できる空間を目指しました。断熱・気密性能が高く、室内の温度にムラが生じない暖かい家だからこそ実現できる住まい方です。
窓のない水回りは、間接照明による柔らかな光が伸びやかな印象を与えるなど、閉じた部分の余白を照明が魅力的に演出する空間を目指しました。インテリアコーディネーターの方が白い壁に映える照明を効果的に配置してくれるなど、トータルで洗練された空間に仕上げることができました。

性能については、断熱性能を表すUA値が0.25w/(㎡・K)、気密性を表すC値が0.4㎠/㎡で、お施主様のご要望を満たす性能にこだわった家づくりができたと思います。お施主様からも「北洲らしさがあり、気持ちの良い空間」とお褒めの言葉をいただきました。私にとって、性能とデザインの両立は可能だと再認識する経験になりました。
北洲らしさと
新しいデザインを模索したい
近い将来の目標は展示場の設計
今回受賞した住宅を含め、住宅設計の奥深さと面白さを常に感じています。これからも、お客様の暮らしを考え、常にかっこいい家づくりを追求したいですね。近い将来、“北洲の顔”である展示場の設計に携わることができるよう、先輩たちに日々教えられながら、北洲らしさがありつつ新しいデザインを模索していきたいと思います。
